2024年4月20日土曜日

ナマコの珍味このわた

 こんばんは、こうちゃんです。


日本で食べられる珍味には、主に海のものが多いですが、日本三大珍味のひとつにも数えられる、このわたは、その代表格です。


このわた(海鼠腸)は、ナマコの内臓の塩辛である。寒中に製した、また腸の長いものが良品であるとされる。尾張徳川家が師崎のこのわたを徳川将軍家に献上したことで知られ、ウニ、からすみ(ボラの卵巣)と並んで日本三大珍味の一つに数えられる。

古くから能登半島・伊勢湾・三河湾が産地として知られてきたが、今日では、瀬戸内海など各地で製造されている。

語源は、こ(海鼠。ナマコという意味) + の(助詞) + わた(腸。内臓という意味)である。

ナマコの内臓はふつうは塩蔵品として市販されるが、生鮮品をそのまますすっても、三杯酢に浸して酢の物としても美味で、酒肴として喜ばれる。また、このわたに熱燗の酒をそそいだものは「このわた酒」と称される。

「このわた汁」は、このわたをまな板の上で庖丁で叩いてから椀に入れ、ごく薄味に仕立てた汁を注いだもので、このわたの真の味を賞し得るという。また味噌仕立てにもされ、三州味噌を庖丁で細かく切って水溶きし、鰹節と昆布とを加えて3時間ほど置き、裏ごしする。これを火にかけて味を調え、このわたを加えてさっと火を通して供する。


ウズラの卵を添えて寿司の軍艦巻のネタとしても用いられる。


見た目も味も、かなり斬新な食べ物で、ナマコでさえも食べられない人も多いですので、その内臓というとそれ以上のインパクトで、苦手な人も。

ただ、慣れるとクセになる濃厚な味わいと風味で、好きな人にはたまらないおつまみなどになり、珍味として人気を博しています。少々お高いですので、少量つまむタイプの珍味かと。


こうちゃん

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