2024年7月26日金曜日

とんでもスメルなシュールストレミング

 こんばんは、こうちゃんです。


だいたいこのブログでは国内珍味の数々を紹介してまいりましたが、

今回ちょっと海外の情報で、そして、なんとまあ、最強クラスとして有名な珍味のご紹介をば。


それが、缶詰界の珍味最強を誇る

シュールストレミング

です。

ひとたび缶を開けたら辺り一面に広がる異臭、手についたら洗っても落ちない異臭を放つ汁w

屋内での開封を死を意味するような激ヤバ缶詰です。


世界一臭い食べ物として有名な、スウェーデンの伝統食品ですね。

シュールストレミングとは

シュールストレミングは、ニシンを塩漬けにして発酵させたスウェーデンの伝統的な発酵食品です。その強烈な臭いから、「世界一臭い食べ物」として知られており、開けた瞬間に広がる臭気に失神してしまう人もいるそうです。

  • なぜ臭いのか?

    • 塩分濃度が低く、缶詰の中で発酵が進むため、独特の強い臭いを放ちます。
    • 生ごみのような臭いや硫黄のような臭いと表現されることもあります。
  • どうやって食べるの?

    • シュールストレミングは、非常に強い臭いを放つため、屋外で開けるのが一般的です。
    • 開ける際は、爆発する可能性があるため、注意が必要です。
    • 伝統的な食べ方は、パンに乗せて、玉ねぎやジャガイモと一緒に食べることです。
    • アクアビット(スウェーデンの蒸留酒)と一緒に飲むこともあります。

シュールストレミングの注意点

  • 臭いが本当に強烈!
    • 開けた瞬間の臭いは想像を絶するほど強烈です。
    • 周りの人に迷惑をかけないよう、十分に注意が必要です。
  • 保存方法
    • 冷蔵保存が一般的ですが、開けた後はすぐに食べきる必要があります。
  • 取り扱い注意
    • 開ける際は、爆発する可能性があるため、十分に注意が必要です。
    • 液体が飛び散ることもあるので、周囲を汚さないように注意しましょう。

シュールストレミングに挑戦する方へ

シュールストレミングは、その強烈な臭いから、食べること自体が一種のチャレンジと言えるでしょう。もし、実際に食べてみたいという方は、以下の点に注意して挑戦してみてください。

  • 屋外で開ける
  • 風上に向かって開ける
  • ゴム手袋をする
  • 周囲に人がいないことを確認する
  • 少量から始める

シュールストレミングに関するよくある質問

  • なぜ食べるの?
    • スウェーデンでは、夏に伝統的に食べられており、一種の夏の風物詩となっています。
    • 味は、独特の風味があり、好き嫌いが分かれるところです。
  • どこで買えるの?
    • 日本では、北欧食品を取り扱う専門店やオンラインショップで購入できます。

シュールストレミングは、その強烈な臭いから、食べること自体が一種の冒険と言えるでしょう。もし、興味がある方は、一度試してみてはいかがでしょうか。ただし、その強烈な臭いには覚悟が必要です。


一部航空会社などでは、機内持ち込み禁止にしていたりするほどですが、

日本では、個人輸入や、一部のお店などで入手することができ、とんでもチャレンジャーが時折挑戦して報告を上げていたりします。

そんなヤバい代物の素性は・・・


シュールストレミング(スウェーデン語: surströmming [sʉ̌ːʂtrœmːɪŋ] スーシュトレンミン、フィンランド語: hapansilakka, hapankala )は、主にスウェーデンで生産・消費される、塩漬けのニシンの缶詰。その強烈な臭いから、「世界一臭い食べ物」と評されることもある。

スウェーデン語で「スール (sur)」は「酸っぱい」を、「ストレンミング (strömming)」は「バルト海産のニシン」を意味する。フィンランド語のhapansilakkaも同じ意味で、hapankalaは「酸っぱい魚」を意味する。

旬に得られる食料を保存し生き延びようとする、古き知恵のひとつ。

中世ヨーロッパでは食肉の代わりに塩漬けの魚(タラ、ニシン)が盛んに流通していたが、保存には塩が必要だった。北欧に位置するスウェーデンではニシンは豊富に獲れたが、製塩に必要な日射も薪も乏しく、塩は貴重品だった。 それゆえに用いられた樽で薄い塩水に漬ける保存方法は、固形の塩と層状に詰め込む塩蔵保存に比べ、腐敗は防げても発酵は止められなかった。しかし、塩を節約して(通常では耐え難いほどの臭気を発する水準まで極度に発酵するが)ニシンを保存できることは、14世紀頃にはすでに広まり、17世紀には王軍の主要な糧食とされるに至った。

バルト海で4月から5月にかけて獲れた産卵期直前のニシンを材料とし(これはかつて、勅令で定められていた)、頭とワタを除いたそれを90kg入り樽の薄い塩水に漬け、12-18℃で10-12週間発酵させる。商品によって切り身のままのもの、頭や腸も使っているもの、カズノコが一緒に入っているものなどがあるが、カズノコは食べるべきでないとされている。

発酵食品であるために食べ頃があり、販売の解禁日は8月の第3木曜日とされているがこれは涼しい北欧の場合で、日本の夏の気温下では注意する必要がある。開缶して魚体が液状化したものは、分解が進みすぎている。

19世紀に缶詰が実用化されて以降、缶の中で発酵を継続させる形式のシュールストレミングが出現してきた。缶詰は7月に製造され、8月後半に食べ頃となる。

通常、缶詰は保存食として製造されるため、内容物は滅菌される。しかしシュールストレミングは、日本の漬け物のように発酵状態を保ったまま缶詰にされ、缶の中で発酵が進行する。密封状態で発酵させるため、発生したガス(二酸化炭素など)圧によって丸く膨らむ。こうした状態の缶はスウェーデン各地のスーパーマーケットでよく見られる。殺菌を行わないことから日本では缶詰の定義から外れ、JAS法などに基づき「缶詰」と標記できない。

開封する際は、そのガスによって汁が噴出すると臭いが広範囲に拡散するため、屋外で開けることが推奨されている。 噴出を抑える手段として、水中で開封することも行われるなど開け方はいくつかあるが、缶を傾け内部にガスだまりを作ってそこに缶切りを突き立てる方法が最も一般的である。

また、発酵食品であるため保管環境により匂いや味が大きく異なり、インターネット上で行われている「試食会」等のレポートでは、その反応にかなりの差が見られる。

2014年2月、ノルウェーにて25年間にわたり放置された缶詰が小屋から発見され、缶詰の専門家が出動して処理にあたった。爆弾処理班への相談も行ったが、出動はされなかった。中身は具材の原形を留めず液体状で臭気もひどく食用に堪えられなかった。

フィレの場合は皮から身を剝がして、骨付きの場合は骨と皮を取り除き、塩気が強いので、ジャガイモやトマト、スライスした紫タマネギとGräddfil(スウェーデンのサワークリーム)とともにTunnbröd(トゥンブロードと呼ばれるスウェーデンの薄いパン)に載せて食べる。

室内で食べると臭気がなかなか消えないので、屋外で食べることが多い。場合によっては食べる前にウォッカなどの酒類、または牛乳などで洗うこともあり、アクアビット(北欧の蒸留酒)で洗うと3~4割臭みが減るという。

主にスウェーデン北部で食べられ、南部などそれ以外の地域での消費量は少ない。


本場以外は、海外でも食用例は少ないというのに、

日本人はほんと食に対する情熱がすごく、どんなものでも挑戦してみるのですねえ。



決してオススメはしませんが、怖いもの見たさでチャレンジしてみたい方には、かなりの称号を差し上げたいほどの難易度ですね。


参考

https://raregourmet.flatsubaru.net/doku.php?id=%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0


こうちゃん

2024年7月10日水曜日

畑のキャビアとんぶり

 こんばんは、こうちゃんです。


今回は、野菜?植物?の珍味、


とんぶり


のご紹介です。

畑のキャビアとも言われ、安価ながらプチプチ食感がたまらず、おいしい食材です。



まずはとんぶりとは何か、というところから


とんぶりは、アカザ科ホウキギ属の一年草であるホウキギ(学名Bassia scoparia (L.) A.J.Scott (synonym Kochia scoparia (L.) Schrad.)ホウキソウ、ホウキグサ)の成熟果実を加熱加工した物の、日本語での名称である。日本では古来、民間療法で用いる生薬の一つであったが、現代では日本文化における食品の一つとして用いられることが多くなった。

食品としての「とんぶり」の由来は、箒の材料とするためにホウキギを広く民間で栽培していた近世の日本にて、飢饉に瀕した出羽国の米代川流域(現・秋田県比内地方)に暮らす民がその果実をなんとか工夫して食べることに迫られ、加工したのが始まりとされる。以後、これが当地域の特産物として定着し、現在、国内で商品としてとんぶりを継続して生産・出荷している産地は大館市のみと言われている。

とんぶりの生産方法は以下の通り。

ホウキギの成熟した実をコンバイン等で収穫。

1週間ほど天日や乾燥機で乾燥させる。

乾燥した実を釜で十分に煮て、24時間湯温でふやかす。

実を揉んで果皮(外皮)を取り除き、脱水する。

直径1~2mm程度の粒状で、味は無味無臭だが、プチプチとした歯触りを楽しむ食材として使われることが多く、「畑のキャビア」とも呼ばれる。



ちょっと珍しい食材ですが、最近ではスーパーなどでも売っていますので、このプチプチ食感を楽しんでみるとよいかと。もちろん値段が激安ですから、本物のキャビアには及びませんが、まったく別の食材として十分楽しめます。


「とんぶり」は、秋田県大館市周辺で古くから栽培されている、ホウキギという植物の種子を加工した食品です。見た目がキャビアに似ていることから、「畑のキャビア」とも呼ばれ、プチプチとした食感が特徴です。

とんぶりの特徴

  • プチプチとした食感: とんぶりの最大の魅力は、その独特のプチプチとした食感です。まるでキャビアを食べているような感覚を味わえます。
  • 上品な甘み: ほのかな甘みがあり、上品な味わいが特徴です。
  • 栄養豊富: ビタミンB1、ビタミンE、食物繊維などが豊富に含まれており、健康にも良い食材です。

とんぶりの歴史と産地

  • 歴史: とんぶりは、秋田県大館市周辺で古くから栽培されてきた歴史があり、江戸時代には飢饉の際の食料として重宝されていました。
  • 産地: 秋田県大館市が最大の産地であり、「大館とんぶり」として地理的表示(GI)にも登録されています。

とんぶりの栄養価

とんぶりには、以下のような栄養素が豊富に含まれています。

  • ビタミンB1: 炭水化物の代謝を促進し、疲労回復を助けます。
  • ビタミンE: 抗酸化作用があり、老化防止に効果が期待できます。
  • 食物繊維: 腸内環境を整え、便秘解消に役立ちます。

とんぶりの食べ方

とんぶりは、様々な料理に利用できます。

  • そのまま食べる: ご飯にのせたり、サラダにトッピングしたりして、そのまま食べることができます。
  • 和え物: きゅうりやわかめなどと一緒に和え物にするのもおすすめです。
  • 炒め物: 肉や野菜と一緒に炒め物にすることで、食感のアクセントになります。
  • パスタ: パスタに混ぜて、和風パスタに仕上げるのも美味しいです。

とんぶりの選び方と保存方法

  • 選び方: 粒が揃っていて、ツヤがあり、ハリのあるものを選びましょう。
  • 保存方法: 冷蔵庫で保存し、なるべく早く使い切りましょう。

まとめ

とんぶりは、プチプチとした食感が楽しく、栄養も豊富な食材です。様々な料理に活用できるので、ぜひ一度試してみてください。


ちなみに、キャビアは魚卵で海鮮ものによく合うとすれば、

とんぶりは野の物なので、野菜や山菜などと合い、とろろに乗せたり、サラダにかけたり、庶民的な食事に活きる食材です。


参考

https://raregourmet.flatsubaru.net/doku.php?id=%E3%81%A8%E3%82%93%E3%81%B6%E3%82%8A


こうちゃん